Works & Persons

仕事と社員を知る
ロールモデルがいなければ、
私がその道をつくればいい。
森田 佳奈
Kana Morita
株式会社ティービーアイ 
営業本部 東京営業部
2022年入社 文学部 国際文化コミュニケーション学科卒

大学時代に複数回の留学を経験した国際派。子ども時分から実家の酒店で店番を手伝って磨かれたコミュニケーション力。まさに彼女のためにあるような学科で学んだ森田は、やがて物流や貿易業界に興味を持つようになり、就活サイトで東京貿易グループと出会う。歴史がありながらも自由な風土に惹かれ、ティービーアイ(TBE)への入社を決断。営業職に挑む。社内の音楽好きが集まりジャズを楽しむことでリフレッシュ。サックスを担当。

大手部隊で唯一の女性営業、
プレッシャーと反省の日々。

「どうやったら期待に応えられるのか?営業に配属されたばかりの頃は、人知れずプレッシャーを感じて働いていました」。
森田の所属する東京営業部は、TBE最大の販売代理店である大手セキュリティ会社の本社部門を担当し、監視カメラシステムを中心としたセキュリティ機器を取り扱う。提案先は、銀行や大手企業のオフィスをはじめ、データセンター、物流倉庫など、セキュリティニーズが高く、かつ契約台数も大きいお客さまばかりだ。当然、代理店の営業部隊は精鋭を揃えており、TBE側も部長がカウンターパートナーを務めている。森田はそんな大手専属チームに、新人でただ一人配属されたのだ。
「部長の初瀬さんが直属の上司です。もちろん最初は、資料づくりや設置工事のスケジュール管理など、アシスタント的に部長に付いて、仕事の進め方や交渉の仕方を学んでいきました。東京営業部の皆さんには、大事に丁寧に育てていただいていると実感しておりまして、本当に感謝しかありません。だから、早く独り立ちして恩返しをしなければと。そして徐々にですが、私がメインで担当する仕事を増やしていっていただきました」。
それでも、と森田は続ける。
「まだまだ部長のフォローがないと、うまく仕事が進まないことが多くて。ある大型物流倉庫に可動式監視カメラを40台納入するという、私にとっては今までで一番大きな案件を任せてもらったのですが、いろいろとトラブルが発生して納期がかなりずれ込んでしまいました。その間、工事会社への交渉や代理店との折衝の多くは初瀬部長に仕切っていただきました。もっとうまくできたんじゃないか?と自分の至らなさを痛感させられました」。
現場に行くと、初期不良で設置したカメラが作動しない…。そんな夢を、その頃よく見ていたと森田は笑った。

仕事の壁は仕事で乗り越えろ!
芽生え始めた小さな自信。

仕事の壁を乗り越えるのは、やはり仕事である。代理店から初めて森田に指名で見積もり依頼が来たのだ。単純に嬉しかった。打ち合わせも一人で行った。TBEの主担当としてお客さまを訪問。彼女の提案するシステム構成案に先方もしきりにうなずいてくれた。打ち合わせを終える頃には、森田の頭の中には明確に設置イメージが湧いていた。デモも、工事の手配もスムーズに行え、自作の取扱説明書とともに無事納品できた。お客さまからは「使いやすいね」とお褒めの言葉をいただいた。そんなに大きな案件ではないけれど、森田の中で小さな自信が芽生えた仕事であった。
「中型の案件は一人で担当できるようになったと思います。次はもっと大規模案件に挑戦したいですね。また、セキュリティ用途だけではなく、AIを組み込んでのマーケティング活用など、新しい提案もどんどんぶつけていきたい。営業現場でしっかり実力をつけて、将来的には営業推進や管理セクションも目指してみたい。いつか、女性営業のロールモデルと言っていただける存在になれるよう頑張りたいです」。
森田は自身の描く未来に向かって、着実に歩み始めている。

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