Works & Persons
仕事と社員を知る
自らの夢に向かって。
世界へ羽ばたく翼はあるか。
世界へ羽ばたく翼はあるか。
入社半年のひよっこが、 大きなトラブルを乗り越えた先に見たもの。
社会人になったら、関東の親元を離れて独立したい。2022年7月、念願が叶って大阪配属となった彼は、根拠のない自信に満ち溢れていた。
任されたお客さまは、電力や石油などのエネルギー関連、国際空港など。製品知識も仕事の流れも先方との人間関係も何もない新人営業である。当然のことながらうまくいくはずがない。やむにやまれずセンター長に相談する。
「仕事はチームでするもの、もっと周りを巻き込まないと。まずは徹底して“まねぶ”ことだね」。
尊敬する上司からの教えを素直に実践することにした。少しずつだが仕事に手応えを感じ始めるようになっていった。
そんな矢先の9月、大事件が勃発する。あるお客さまに納入予定だった大型装置の部品が、一部手配されていなかったのだ。納期は10月初旬。間に合わない、あれだけチェックしたのに何故だ?すぐにセンター長に状況を報告する。しどろもどろな説明を黙って聞き終えたセンター長は、開口一番こう言った。
「明日、一緒に謝りに行こう。君のミスじゃないし、胸を張って対応しよう」。
部品の納入後、直ちに施行が始まる。仮に工事が遅れて、船を1日延長停泊させれば多額の費用が発生する。絶対に間に合わせてくれ。お客さまの怒りは収まらない。役員同席で、次回対応策を提示するという約束をとりつけ、2人は帰路についた。
そこからは怒涛の日々だった。全国のサービスセンターや長岡工場に掛け合って、当該部品を何とか融通してもらえるようお願いする。お客さまに連絡して予備品の在庫を確認していただく。取締役の日程を調整する。自分としては、後はお客さまと関係各位に誠心誠意対応していくしかない。そして奇跡が起こった。すべての部品調達の目処が立ち、ほぼ計画通りに納入できる見込みとなったのだ。
2回目のアポイントの帰り道、同行いただいた取締役にこう声をかけられた。
「営業は会社の看板なんだ。自分のせいじゃなくてもフロントに立って責任を取らないといけない。大変だけど、だからこそ面白いんだ」。
10月の2週目、装置の部品は無事納品された。お客さまから「いろいろありがとう」と労いの声をかけられた時、その取締役の言葉が頭をよぎった。そして、営業の厳しさと醍醐味を肌身で体感できた気がした。
夢は、自ら世界に打って出て、 TBGをグローバルトップに導くこと。
入社半年でとてつもないピンチを経験しそれを周りの協力を受けて乗り越えた彼は、2年目を迎える2023年、さらに担当顧客が増えることとなった。
「鉄鋼メーカーに化学メーカー、それに発電所です。不安もありますが、楽しみの方が大きいですね」。
直近の夢は、入社3年以内に海外に出てグローバル営業に挑戦すること。
「一箇所だけではなく、いろんな場所で働いてみたい。そしてこの会社を世界有数のグローバル企業にしていきたい。そのためにも“守破離”の教えを守り、スピード感を持って成長しなければと思っています」。
自分というブランドで勝負したい。そんな思いから商社をメインに就職活動を行う。TBグローバルテクノロジーズ(TBG)は就活サイトで初めて知った。大き過ぎない規模感、海外への拡大戦略、圧倒的な強み(外航船用LNGマリンローディングアーム国内シェアNo.1:TBG調べ)などに惹かれ、他社を蹴って入社を決意。内定後に紹介された先輩社員との面談を通じ、ここなら自分らしく働けると確信する。休日は社会人サッカーを楽しむ。